●ヒアルロン酸注入をしたきっかけ
5年ほど前、30代後半に突入したわたしは、とにかく美容にお金をかけていて、雑誌に掲載されていた「お昼休みに気軽にできるプチ整形」という魅力に惹かれて、ヒアルロン酸注入に興味を持ちました。昔から目の下のくぼみが目立つのが悩みでどうにかしたいと思っていたので、口コミのいい整形外科を探して予約し、さすがに昼休みは避けて金曜日の会社帰りに直行しました。
●施術の流れと費用
わたしが行ったのは、新宿にある有名なタカナシクリニックというところです。施術前に院長の高梨先生のカウンセリングで、施術箇所の確認、費用、リスクの説明を受けました。実際に顔を触ったり、わたしの場合は涙袋をつくると印象が若返るとか、わかりやすく、図を用いながら説明がありました。施術の際は、ヒアルロン酸の薬液アンプル(1ml)を購入してもらいますということでした。1本10万円という高価格でしたが、衛生上ほかの患者さんと使い回すことはしないと説明がありました。ヒアルロン酸は開栓してから1ヶ月保管しておいてくれるので、容量を使い切るまで追加の注入が可能です。そして最後に、どんな医療行為にも多少のリスクが伴うことと、施術前に同意書へのサインをもとめる旨の説明がありました。内容に納得すれば、施術は当日にも受けられます。
●施術の流れ
下準備として看護師さんに皮膚麻酔薬を塗ってもらい30分程放置。皮膚の感覚がなくなったのを確認していよいよ施術に。手術室という感じの部屋の施術用の椅子に座ると間もなく、先生が目の前で新品のアンプルを開けてヒアルロン酸を注射器に移し、躊躇なく手際よく目の下から頬全体に針を挿していきます。麻酔のおかげで痛みはほとんどなく、ただ、油断しているとまれに麻酔の効き目の薄いところで予期せずチクっとしました。終わって手鏡を渡されると、頬に無数の注射針で刺した跡と流血の痛々しい顔がまるでホラー映画のよう。しかも両頬全体にうっすら青く内出血が。看護師さんに「皮膚が薄い方だとたまにあるけど、数日でおさまりますから〜」と言われたものの、翌週まるまる風邪と偽って会社を休むはめに。やっと出社できる程におさまったのが1週間後、内出血が完全に消えるまでに1ヶ月余り、毎日特大のマスクをして生活していました。
●術後の経過と満足度
施術後の2週間くらいは、泣きすぎた翌日に顔が腫れぼったくなるような感覚がずっと続いている感じでした。周囲の人からの見ても違和感があったかもしれません。少なくともわたしは、自分が施術を受けた後は「あの人ヒアルロン注入したばかりだ」と分かるようになりました。術後の効果については、鏡で見たときの変化は劇的にはありませんが(※注入量によります)、写真映りでは格段に影の入り方が変わりました。半年〜1年くらいと説明を受けていた持続性も、それよりも長く続いたと思いますので、結果としてはは満足です。ただ、1ヶ月以上も顔のアザを気にして生活するのはもうこりごりなので、2回目の施術はしないと思います。