-
神経を抜いた後の正しい過ごし方
歯の神経を抜く治療は、数週間にわたって行われる、根気のいる治療です。この治療期間をトラブルなく、スムーズに乗り切るためには、歯科医院での処置だけでなく、患者さん自身の日常生活での過ごし方も非常に重要になります。治療を成功に導くために、神経を抜いた後の生活で気をつけるべきポイントをいくつかご紹介します。まず、最も注意したいのが「食事」です。治療中の歯には、最終的な被せ物が入るまで、仮のセメントで蓋がされています。この仮蓋は、比較的取れやすい性質を持っているため、治療中の歯で硬いものや、ガム・キャラメルのような粘着性の高いものを噛むのは絶対に避けましょう。食事は、なるべく治療していない反対側の歯で噛むように心がけてください。もし、仮蓋が取れてしまった場合は、放置せずに、できるだけ早く歯科医院に連絡してください。歯の内部に細菌が入り込み、せっかく消毒した根管が再汚染されてしまうと、治療が振り出しに戻ってしまう可能性があります。次に「歯磨き」です。治療中の歯も、周りの歯と同じように清潔に保つ必要があります。ただし、仮蓋の部分は、歯ブラシで強く擦ると取れてしまうことがあるため、優しくソフトに磨くようにしましょう。その他の歯は、通常通り丁寧に磨いて、口の中全体の衛生状態を良好に保つことが、治療の成功を後押しします。治療後に「痛み」が出た場合の対処も知っておくと安心です。治療当日から数日間は、麻酔が切れた後に、ズキズキとした痛みや、噛んだ時の違和感が出ることがあります。これは治療による一時的な刺激によるもので、通常は処方された鎮痛剤でコントロールできます。もし、痛みが強い場合は、無理せず鎮痛剤を服用してください。ただし、体を温めると血行が良くなり、痛みが増すことがあります。治療当日の激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控えるのが賢明です。また、治療のスケジュールを守ることも非常に大切です。痛みがなくなったからといって、自己判断で通院を中断してしまうと、感染が再発・悪化し、最悪の場合、抜歯に至ることもあります。最後まで責任を持って治療を完了させることが、自分の歯を守るために最も重要なことなのです。