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歯の神経を抜く治療、期間と費用の目安
歯の神経を抜く治療を受けるにあたり、多くの人が気になるのが「どれくらいの期間がかかるのか」「費用はいくらくらいなのか」という、現実的な問題でしょう。これらの疑問に対する答えは、治療する歯の場所や状態、そして最終的にどのような被せ物を選ぶかによって大きく変わってきます。まず「治療期間」についてです。歯の神経を抜く治療(根管治療)は、通常、一度では終わりません。複数回にわたって通院する必要があります。これは、歯の根の中という非常に複雑でデリケートな部分を、時間をかけて丁寧に清掃・消毒する必要があるためです。一般的に、根が一本しかない前歯の場合は2回から3回、根が複数本ある奥歯の場合は3回から5回程度の通院が必要になることが多いです。通院間隔は、一週間から二週間ごとになるのが一般的なので、全体の治療期間としては、1ヶ月から数ヶ月を要すると考えておくと良いでしょう。次に「費用」です。費用は、①根管治療、②土台(コア)、③被せ物(クラウン)という、三つのステップでそれぞれ発生します。これらの治療は、ほとんどが健康保険の適用範囲内で行うことができます。保険適用(3割負担)の場合の費用の目安として、①の根管治療自体は、歯の場所にもよりますが、数千円程度です。②の土台も、金属やプラスチックの保険適用のものなら数千円です。最も費用が変わってくるのが、③の被せ物です。保険適用だと、奥歯は一般的に銀歯(金銀パラジウム合金)になり、これは数千円程度です。前歯や、奥歯でも条件を満たせば、CAD/CAM冠という白いプラスチックの被せ物も保険適用となり、これも一万円弱です。つまり、保険診療ですべてをまかなう場合、一連の治療の総額としては、1万5千円から2万5千円程度が一つの目安となるでしょう。もちろん、より見た目が自然で、耐久性の高いセラミックなどの素材を選ぶ場合は、保険適用外(自費診療)となり、費用は一本あたり10万円以上になることもあります。これはあくまで一般的な目安です。正確な期間や費用については、治療を始める前に、必ずかかりつけの歯科医院で詳しい説明を受けるようにしてください。