同じように毎日歯を磨いているはずなのに、なぜか自分だけ歯石が付きやすい。そんな風に感じている方はいませんか。実は、歯石の付きやすさには個人差があり、それには日々の習慣や、その人が持つ口の中の環境が大きく影響しています。もし、あなたが歯石の付きやすさに悩んでいるなら、これから挙げる共通点に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。まず、最も大きな要因は「歯磨きの技術」です。歯石の元となるのは歯垢ですから、日々の歯磨きで歯垢をどれだけきれいに除去できているかが、最大の分かれ道となります。磨いている「つもり」になっていて、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、奥歯の裏側など、磨きにくい場所に歯垢が残っている人は、当然ながら歯石ができやすくなります。特に、デンタルフロスや歯間ブラシを使う習慣がない人は、歯ブラシだけでは落としきれない歯間の歯垢が、そのまま歯石になってしまう可能性が非常に高いです。次に、「唾液の性質」も大きく関係しています。唾液は、歯垢を歯石に変えるカルシウムやリンといったミネラルを含んでいます。このミネラルの濃度には個人差があり、唾液がアルカリ性に傾いている人や、唾液中のミネラル濃度が高い人は、歯垢が石灰化しやすく、歯石ができやすい体質と言えます。これは遺伝的な要因も関係するため、自分でコントロールするのは難しい部分です。唾液腺の開口部がある、下の前歯の裏側や、上の奥歯の外側に特に歯石が付きやすいのはこのためです。また、「歯並び」も無視できない要素です。歯が重なり合っていたり、ガタガタしていたりすると、どうしても歯ブラシが届きにくい場所ができてしまいます。そうした場所は、歯垢の格好のすみかとなり、結果として歯石の温床になります。さらに、「口呼吸の癖」がある人も要注意です。口で呼吸していると、口の中が乾燥し、唾液による自浄作用が低下します。唾液が十分に循環しないと、歯垢が洗い流されずに停滞しやすくなり、歯石の形成を促進してしまいます。これらの共通点に心当たりがある方は、歯石ができやすい環境にあると言えます。しかし、体質や歯並びは変えられなくても、歯磨きの技術を向上させたり、定期的に歯科医院でクリーニングを受けたりすることで、歯石のリスクをコントロールすることは十分に可能なのです。
歯石が付きやすい人の意外な共通点