私は今から5年ほど前に奥歯を銀歯にする治療を受けました。当時は痛みも消え、何でも美味しく食べられるようになったことに満足していましたが、昨年の秋頃からその銀歯で噛むと痛いという違和感を覚えるようになりました。最初は冷たいものが少ししみる程度で、数年後の劣化かなと軽く考えていましたが、次第に硬いものを噛むたびにズキンとした衝撃が走るようになりました。鏡で見ても銀歯には特に異常はなく、外れている様子もなかったため、仕事の忙しさにかまけて放置してしまいました。しかし、ある日の夕食中、柔らかいパンを噛んだ瞬間に激痛が走り、それ以来その歯で全く物が噛めなくなってしまったのです。数年後の銀歯がこれほどまでに牙を剥くとは思いもしませんでした。不安に駆られて歯科医院へ駆け込むと、先生から衝撃的な事実を告げられました。銀歯の下で虫歯が再発しており、さらにその細菌が歯の根の奥深くまで達して膿が溜まっているというのです。レントゲン画像には、銀歯の下の黒い影がはっきりと映っていました。治療のために銀歯を外すと、その内側は真っ黒に変色しており、特有の嫌な臭いさえ漂っていました。数年間の間にセメントが溶け出し、そこから密かに菌が入り込んでいたそうです。痛みが出始めたのは、体力が落ちて免疫力が下がったことで、溜まっていた膿が急激に悪化し、周囲の組織を圧迫し始めたからでした。結局、銀歯を外して根の治療を一からやり直すことになり、完治するまでには3ヶ月もの通院期間と多額の費用が必要になりました。あの時、数年後の銀歯が噛むと痛いという最初のサインを無視しなければ、もっと簡単な処置で済んだのかもしれないと深く後悔しています。この体験から学んだのは、銀歯は一度入れたら一生モノではないということです。数年という月日は、私たちが想像する以上に銀歯を劣化させ、見えないところで歯を蝕んでいます。今では、どんなに小さな違和感であっても、数年後の銀歯に関する変化は見逃さないようにし、定期検診を欠かさず受けることで自分の歯を守る意識を強く持っています。もし今、銀歯で噛むと痛いと感じている方がいれば、それは歯が発している最後の救難信号だと思って、すぐにでも専門医に診てもらうことを心からお勧めします。
数年経過した銀歯が噛むと痛い症状に悩んだ私の体験記